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保健だよりの素

2008年7月25日

連載シリーズ「保健だよりの素」第2回は「皮下脂肪と内臓脂肪」です。

 ひとくちに体脂肪といっても、生活習慣病と深い関わりのあるものと、そうでないものとがあるのをご存知でしょうか?体脂肪には、皮膚の下の脂肪層が厚い「皮下脂肪と、おなかの内臓(腸間膜)の回りに脂肪がついた「内臓脂肪」があります。
 中高年以降の男性によく見られるおなか回りのでっぷりした太り方は、内臓脂肪による場合が多く、逆に女性がおしりや下半身に脂肪がつく太り方は、皮下脂肪によるものです。
 皮下脂肪か内蔵脂肪かを正確に判定するにはCTスキャンなどで断層写真をとるしかありません。しかし一般的に、皮下脂肪は皮膚の上からぐにゃりと「指でつまむことができる」のに対して、内臓脂肪はかたくて「つまみにくい」という点が異なります。また、へその周りが男性で85センチ、女性で90センチを超えると内蔵脂肪型肥満である可能性が高いといわれています。内臓脂肪は男性ホルモンによって、皮下脂肪は女性ホルモンによってつきやすくなるため、女性でも特に閉経後は、内臓脂肪に注意が必要になります。
                                    
・・・・・・コラム・・・・・・
 内臓脂肪は、なぜ要注意なのか?
内臓脂肪が要注意といわれている理由は、腸間膜の血管からいっぺんに体内に入り込んだ遊離脂肪酸が、肝臓で処理し切れずに体内を巡り、糖尿病や高血圧などを招く恐れがあるからです。また、脂肪を蓄えている脂肪細胞からもホルモンなどさまざまな物質が分泌され、健康に悪影響を与えていることがわかってきました。その中には、血管をつまらせやすく物質、血圧を上げる物質、糖尿病を引き起こしやすくする物質なども含まれています。肥満になればなるほど、生活習慣病になりやすくなるのは、こうした理由によるものです。やっかいな内臓脂肪ですが「蓄積されやすい」一方、「減りやすい」という特徴も備えています。甘いものやアルコールを控え、運動不足を解消する。それだけで目に見えて、おなか回りがへこんでくるはずです。がんばりましょう。

このコーナーでは、協議会の書籍「くすりと健康について くすりになる話」を中心に、健康や薬に関する、読みやすくてちょっとためになる小話を選び、毎月掲載していきます。

出典:くすりと健康についてくすりになる話
「病気にならない身体づくり」から、「病気になったら」、「もっとくすりを理解して」、と、健康からくすりまで広く網羅したハンドブックです。困ったときに役に立つと大好評! コラムも充実した人気の一冊です。




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