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仰天!?くすりのおはなし

2009年10月13日

小・中学生の保護者600名を対象、くすりの服用に関する実態調査を実施

子供のくすりの服用に気を配る保護者は92.7% 
一方、保護者自身は、自己判断でくすりを服用
~ 保護者が、くすりの服用方法を正しく理解できていない実態が明らかに ~


 くすりの適正使用協議会は、「薬と健康の週間」(10月17日~23日)を前に、全国の小・中学生の子供を持つ25~59歳の保護者600名を対象に、2009年8月、インターネットによる「くすりの服用に関する実態調査」を行いました。

調査の結果、保護者は子供のくすりの服用を確認する意識が極めて高いにも関わらず、自身のくすりの服用は、正しい知識と理解のもとに行われていない実態が明らかになりました。

まず、調査では子供のくすりの服用を確認している保護者は約9割(92.7%)でした。また家庭で、子供に服用方法について注意をしている保護者は 56.0%と半数以上を占め、その内容は、「1人で勝手に服用しないこと」62.5%、「用量を守ること」56.0%、「服用時間を守ること」50.3%など、服用の基本についてでした。

一方、処方薬の服用を何らかの理由で止めたことがある保護者は多く、約7割(71.8%)にも達しました。その理由は、「回復したと自己判断し、止めた」が83.5%と最も高く、次いで「効き目がなかったので、止めた」11.4%、「面倒になったため、止めた」9.7%と続きました。多くの人が自分の判断で服用を止めていました。

また、家族の余った処方薬を服用した経験がある保護者は4割(40.3%)で、そのうちの74.8%が「誰にも相談せず」でした。25.2%が「誰かに相談してから服用した」でしたが、そのうち、相談相手として最も多かったのは「家族に相談した」83.6%、次いで「医師」が13.1%、「薬剤師」が13.1%と続き、くすりの専門家である医師や薬剤師に相談するよりも、身近な家族に相談する傾向が強い ことが明らかになりました。 

そのほか、水・ぬるま湯以外でくすりを服用する傾向は高く、66.8%に達しました。水・ぬるま湯以外の飲み物としては、「日本茶」が52.1%と最も高く、次いで「スポーツドリンク」29.7%、「コーヒー」16.7%と 続き、くすりの服用の基本を守らない保護者像が浮き彫りになりました。

◇◇くすりの適正使用協議会コメント◇◇
 今回の調査結果を受けて、当協議会では、保護者は子供のくすりの服用に対する意識が高いにも関わらず、自身については意外にも無頓着な行動をとる傾向がみられ、くすりについて正しく理解し、知識を実践することができていないことがわかり驚きました。
例えば、自身の判断で、処方薬の服用を止めたり、家族の余った処方薬を服用してしまう保護者がいますが、くすりの種類によっては、決められた期間、服用し続けなければいけないものもあり、専門家である医師や薬剤師に相談し、適切な指導や指示に従ってされることをおすすめします。降圧剤の例ですが、血圧が下がり、体調が改善されたと勝手に判断し服用を途中で止めると、再び血圧が上昇してしまう恐れがあります。また、同じ疾患でも、その時々の体調や、既往症などによって処方されるくすりの種類、組み合わせが変わる場合もあります。「家族が服用していたから、自分が服用しても問題ない」と安易に考えるのは危険です。
また、水やぬるま湯以外の飲み物でくすりを服用するのは、くすりの吸収が遅くなったり、効き目が弱くなることもありますから、極力避けたほうが良いでしょう。
当協議会は、この調査結果から、一般市民に向けて、「くすりを正しく飲む」という当たり前のことを、さらに啓発していきます。

【調査概要】
実施時期:2009年8月
調査手法:インターネット調査
調査対象:全国の小・中学生の保護者600名
(34歳以下、35~39歳、40~44歳、45歳以上:男女各75名)

【調査結果】
◆子供のくすりの服用を確認する保護者は92.7%
 子供のくすりの服用を確認している保護者は92.7%と大部分を占めました。どのように確認しているかを尋ねたところ、「子供にくすりを渡し、服用するのを見ている」28.8%、「子供と一緒に用法・用量を確認し、服用するのを見ている」23.4%、「くすりを服用するように言う」16.5%、「子供にくすりを渡して、服用させる」16.4%、「子供と一緒に用法・用量を確認し、くすりを渡して服用させる」13.5%と続き、子供が服用するまでを見ている保護者は比較的多いことがわかりました。

問: あなたは、お子さんのくすりの服用を確認するようにしていますか。(n=600)


問: 「はい」と回答した方に伺います。どのようにお子さんのくすりの服用の確認をしていますか。
   最もあてはまるものを選択してください。(n=556)

 
◆家庭内で、くすりの服用方法を子供に注意喚起している保護者は56.0%
 家庭内で、服用方法について子供に注意をしている割合は、56.0%と半数以上に達しました。注意する内容は、「1人で勝手に服用しないこと」が 62.5%と最も多く、「用量を守ること」56.0%、「服用時間を守ること」50.3%が後に続きました。一方、用量や服用時間に比べて「服用期間を守ること」を注意する割合は、17.3%と低く、次の、処方薬の服用を途中で止めた保護者が多いことと関連するのではないかと思われました。

問: ご家庭で、くすりの服用方法について、お子さんに注意していることはありますか。(n=600)


問: 「はい」と回答した方に伺います。お子さんへの注意事項について、教えてください。
   (n=336、複数回答可)


◆処方薬の服用を途中で止めた71.8%の保護者のうち、「回復したと自己判断し、止めた」を理由に挙げた割合は83.5%、薬剤師や医師に相談して止めた保護者は1割以下
 処方薬の服用を途中で中止したと回答した割合は、71.8%と大部分を占めました。その理由として最も多かったのは「回復したと自己判断し、止めた」 83.5%、次いで「効き目がなかったので、止めた」1.4%、「面倒になったため、止めた」9.7%となっており、医師や薬剤師に相談して止めた割合は、「回復したため、直接医師に相談し、止めた」6.3%、「回復したため、薬剤師に相談し、止めた」1.6%と、1割にも満たない結果となりました。くすりの適正使用の視点からは、注意が必要と思われました。

問: あなたは、処方薬の服用を途中で止めたことはありますか。(n=600)


問: 「はい」と回答した方に伺います。処方薬の服用を途中で止めた理由を教えてください。 
   (n=431、複数回答可)


◆4割(40.3%)の保護者が、家族の余った処方薬を服用、そのうち74.8%が誰にも相談せずに服用したと回答
 家族の余った処方薬の服用したことがある保護者は4割(40.3%)で、そのうちの74.8%は誰にも相談せずに服用したと回答しています。さらに、服用する際に、誰かに相談したと回答した25.2%のうち、「家族に相談した」が83.6%と最も多く、次いで「医師に相談した」13.1%、「薬剤師に相談した」13.1%と続きました。必要なら自分の処方薬でないくすりを家族と話し合って服用するという日常がうかがわれ、専門家である医師や薬剤師よりも、身近な家族に相談する傾向がみられました。

問: あなたは、ご家族の余った処方薬を
   服用したことはありますか。(n=600)


問: 「はい」と回答した方に伺います。あなたは、
   ご家族の余った処方薬を服用したとき、誰かに
   相談しましたか。(n=242)


問: 「はい」と回答した方に伺います。あなたは、ご家族の余った処方薬を服用したとき、誰に  
   相談しましたか。(n=61、複数回答可)

     
◆水・ぬるま湯以外でくすりを服用する割合は66.8%
 水・ぬるま湯以外でくすりを服用するか聞いたところ、「よくある(27%)」、「時々ある(39.8%)」を合わせると66.8%で、そのうち、水・ぬるま湯以外の飲み物として最も多かったのは「日本茶」52.1%、次いで「スポーツドリンク」29.7%、「コーヒー」16.7%、「紅茶」10.0%と続きました。

問: あなたは、水・ぬるま湯以外で、くすりを服用することはありますか。(n=600)


問: 「よくある」「時々ある」と回答した方に伺います。あなたは、水・ぬるま湯以外の何でくすりを 
   服用しますか。(n=401)


◆約半数の保護者が、「食前」「食後」など服用時間を表わす言葉の意味を理解しないまま くすりを服用
 服用時間を表わす「食前(食事の約30分前)」「食後(食事の約30分前後)」「食間(食事の約2時間(後)」「寝る前(就寝の約30分前)」の言葉の意味について尋ねたところ、それぞれの理解度は、「食前」67.8%、「食後」59.0%、「食間」49.0%、「寝る前」53.7%にとどまりました。約半数の保護者は、正しい言葉の意味を理解しないまま、くすりを服用しているという実態です。





◆9割の保護者が、くすりの飲み忘れを経験
 くすりの飲み忘れについて尋ねたところ、9割(90.3%)の保護者が、服用を忘れたことがあると回答。服用を忘れたときの対応は、「忘れた分は服用しない」が65.9%と最も高く、次いで「思い出したときに服用する」33.4%、「後でまとめて服用する」0.7%となりました。

問: あなたは、くすりの服用を忘れたことがありますか。(n=600)


問: 「はい」と回答した方に伺います。あなたは、くすりの服用を忘れた場合、どうしていますか。
   以下の中で最もあてはまるものを選択してください。(n=542)


<本件のお問い合わせ先>
くすりの適正使用協議会
担当:広報委員長 浅川琢夫 事務局長 松田偉太朗
〒103-0012 東京都中央区日本橋堀留町1-4-2 日本橋Nビル8F
電話:03-3663-8891 FAX:03-3663-8895 E-mail: info@rad-ar.or.jp
又は、お問い合わせフォームからご連絡ください。

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くすり教育は、子ども達だけでなく大人にも必要だということがよく分かる実態調査となりました。
勿論、協議会は一般の方々への啓発をすすめていく一方、子どもたちへの教育により、友達や家族、保護者へのくすり教育にも繋がっていきます。
くすり教育に携わるみなさまの活動を、今後とも支援していきます。


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