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テッタ博士の豆知識

2009年2月5日

連載シリーズ「テッタ博士の豆知識」、今号は、「花粉症」です。

花粉症

 花粉症とは、花粉により引き起こされるアレルギー症状で、「くしゃみ」「鼻水」「鼻づまり」「目のかゆみ」が4大症状です。今年もいよいよその季節がやってきます。
花粉症対策の第一歩は、花粉の飛散に関する正しい情報を得ることです。それに基づいて対策を立てて、この季節を乗り切りましょう。予防法としては、花粉との接触を避けるとともに、花粉飛散開始前の薬物投与(初期療法)が効果的で、花粉症の症状が軽減され、治療期間も短くなります。

花粉情報
 今春のスギ、ヒノキ、シラカバ花粉の飛散状況は、どのようでしょう。
気象庁発表の3ヶ月天気予報(12月25日発表)と1ヶ月天気予報(1月9日発表)から、今春のスギ花粉の飛散開始は、九州では平年並みか平年より数日遅く、それ以外の地方では平年並みか平年より数日から10日前後早まると予想されています。



 前年のスギ及びヒノキの花芽調査によって予測された春の花粉総飛散数は、平成21年春のスギ、ヒノキ(北海道域はシラカバ)花粉の総飛散数が、北日本では例年及び平成20年春より少なめで、南関東以西では例年より多く、平成20年春よりも多くなると発表されています(日本気象協会花粉総飛散数予測)。
 ただし、今後変更される場合があります。飛散の時期と共に、ご自身が住んでいる地域情報をこまめにチェックしましょう。気象庁では、「花粉飛散情報」、「花粉前線」、「花粉飛散メッシュ」、「クチコミ花粉情報」など、花粉飛散や花粉症対策に役立つ情報の提供を、平成21年1月19日(月)から開始しました(http://tenki.jp/pollen/)。

花粉症のメカニズム
 花粉症はアレルギー反応のひとつです。花粉を抗原として、以下のようなメカニズムで発症します。
1.花粉(抗原)が目や鼻に侵入
2.リンパ球が花粉を異物と判断し、IgE抗体を産生。
3.IgE抗体が肥満細胞に付着し、蓄積。
4.再び花粉が侵入すると、肥満細胞に付着したIgEと花粉が融合。
5.肥満細胞が化学伝達物質(ヒスタミンやロイコトリエン)を放出。
6.花粉症発症:放出されたヒスタミンやロイコトリエンが血管や神経に作用し、くしゃみ・鼻水・鼻詰まりが起こる。

予防と治療
予防法
 花粉症に対しては、以下の対策を心がけることが必要です。
1.花粉に触れるのをできるだけ避ける。このためには、まずスギ花粉飛散状況を知ることが必要です。

【主な情報源】
1)気象庁:http://tenki.jp/pollen/
2)環境省:http://kafun.taiki.go.jp/

そして花粉飛散量が多いと予測される日は特に、
・外出を控えめに(とくに、昼前から午後3時頃までが花粉の飛ぶピークです)。
・プロテクター付のメガネやゴーグル、マスク、スカーフ、帽子を着用する。
・服は、花粉がつきにくいスベスベした素材のものを選ぶ。
・家に入る前は玄関先で、衣服や髪、持ち物についた花粉をはらう。
・帰ったら、手・顔・目・鼻を洗い、うがいをする。
・布団干し、洗濯物の屋外干しを避ける 。

2.薬による予防(初期療法)を行う。
 本格的な花粉飛散の前に医師の診察と指導を受け、アレルギー治療薬(第二世代抗ヒスタミン薬など)を花粉症が始まる2週間ほど前から予防的に服用すると、花粉の飛散が始まってから服用を開始するより効果が高いことが分かっています。前もってこうした薬を飲んでおけば、ヒスタミン受容体に先に薬剤が結合するため、くしゃみや鼻水などを引き起こすヒスタミンが作用できなくなります。

治療法
 抗ヒスタミン薬、化学伝達物質遊離抑制薬などアレルギー治療薬の内服、点眼、そして局所ステロイド薬の点眼、点鼻が組み合わせて行われます。しかしこれらの薬の中には副作用の現れるものもあり、医療従事者(医師、薬剤師)に十分相談し、指導を受けてください。

花粉症の予防と治療


医師や薬剤師に相談をする時には、次のような情報を準備しておくと良いでしょう。
1.症状:最も困っている症状、目のかゆみの程度、流涙の程度など
2.生活環境:家、職場の近くの環境、両親、兄弟のアレルギー歴など
3.現在までの対処の方法と効果: 薬の使用の有無と頻度、防御用具(マスク、メガネなど)の使用の有無、通院の有無
4.現在までに医療従事者からうけた治療や予防に関する指導内容

生活習慣のチェック 
 花粉症対策には、生活習慣にも気をつけてください。
・疲れをためない。
・ストレスを解消する。
・刺激物を避ける。
・栄養バランスのよい食生活を習慣にする。
・皮膚をきたえる。
 
参考資料:
花粉症保健指導マニュアル-2008年2月改訂版 (環境省)
http://www.env.go.jp/chemi/anzen/kafun/html/001.html
鼻アレルギー診療ガイドライン ―通年性鼻炎と花粉症―
2009年版(改訂第6版)
http://www.lifesci.co.jp/book02.html#cat05


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